『梅薫堂』で昔ながらの線香づくりの心を知る

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『梅薫堂』で昔ながらの線香づくりの心を知る

2017-02-02T15:53:11+00:00 2017/01/24 |香り, 梅薫堂|

淡路島と香りの関係は古く、日本書紀には推古天皇の時代に淡路島に香木が漂着した話が記されているそうです。

そんな淡路島の江井で線香製造が始まったのは江戸時代の1850年。現在、実に全国70%の線香・お香が淡路島で生産されているのです。今回は、お線香づくりが発祥した年と同じ1850年に創業され、今なお天然素材にこだわり、伝統的な手作り製法を一部に残す『梅薫堂』さんに手作り工場を見学させて頂きました!!

工場に入るとお線香のなんとも良い香り。
こちらは、「練玉」と呼ばれるお線香の素材となるもの。
原料を調合して攪拌、染料と水と一緒に練り上げたものです。

練玉を「押し出し機」に入れ、押し出して線状にしています。
「盆板」で受け、竹べらでカットされます。
盆板から、乾燥時に使用される「干し板」に移し、隙間なく並べられます。
ガラス板を使って、綺麗に切り揃えられているところです。
カットされた後、干し板は重ねられて2階の乾燥場へ。乾燥はお線香の香りを左右する大切な過程となりますが、この工場では、昔ながらのやり方を保って、乾燥機や冷暖房は一切使用していないそうです。
西海岸特有の西風を取り入れるために、「ベカコ」と呼ばれるスライド式の格子窓がついています。これが伝統的な線香工場の姿。
お線香の乾燥状況や湿度によって「ベカコ」の開き方を調節し、風を室内に取り入れます。そのように調整しながら、7日~10日ほど乾燥させるそうです。

「江井で線香が発展したのは、この西風があったおかげや」とおっしゃる吉井社長。伝統の線香づくりにおいて、まさに風は命だったようです。
乾燥したお線香は、人の目で厳しくチェックされ、曲がったお線香などは取り除かれます。厳選して丁寧に束ねられたものが商品になります。

滅多に見ることのできない手作り線香の工程を、吉井社長の解説付きで楽しむことができました!

香りの原料となる樹皮などの性質や効能にこだわり、考え抜かれた調合をされているようです。奥が深い世界。お線香の一本一本が貴重だと感じました。

ちなみに、お香とお線香の違いについてお尋ねしたところ、どちらも製法は一緒で、お香というカテゴリーの中で、線状のものをお線香と呼ぶのだそうです。気に入っている香りであれば、お線香をお香のように、日常で楽しむ香りとして使っても良いのです。

工場から出ても、服や髪にほんのり良い香りが残って幸せ気分♡ せっかく淡路島にいるのだから、伝統のお香やお線香を日常に取り入れたいと思いました!

梅薫堂さんでは、”淡路線香の伝統的な製法を真面目に見学したい”という方に限定して、工場見学を受け入れてらっしゃいます。日程や人数などに制限があるので、ご希望の方は事前にお電話でお問い合わせくださいね。


株式会社 海薫堂

HP:http://www.baikundo.co.jp/

〒656-1531 兵庫県淡路市江井2853-1

Tel.0799-86-1005(代)Fax.0799-86-0320

定休日 :第2・第3土曜日・日曜・祝日
営業時間:定休日以外の午前8時から午後5時まで

*手作り線香工場見学ご希望の方は、日程に余裕を持ってお電話でお問い合わせください。(見学可能なのは月~金)
*日時や人数等によっては、ご希望に添えない場合もあります。予めご了承ください。